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こんなときこそコミュニケーション!商店がやらないとマズイ最低限のIT活用

「コロナのせいでお客さんが減って売り上げが下がりっぱなしです…」そんなお声を最近は当たり前のように耳にします。

コロナに関係なく、商売においては常に新規顧客を獲得し続ける必要があり、その仕組みづくりをどれだけできているかが成功のカギを握ります。
とりわけ昨今では、IT活用の重要性が増していることは疑いの余地がないでしょう。

「今日のお昼はどこにしよう?」「近くに新しいお店ができたみたい!」そんなシーンでは必ずスマホを手にしてリサーチするのが現代の消費者です。

例えば、僕が先日出先でお蕎麦さんを探そうとネットで検索したところ、HPやSNSがヒットし、美味しそうな写真や季節のメニュー、地図が載っていて口コミも豊富なA店、かたや地図に名前だけ出てきて、他になんの情報もないB店があり、当然のようにA店を選びました。

極端な例に思えるかもしれませんが、普通によくあるケースです。皆さん自身が消費者として同じようなことを経験したことがあるはずです。

B店がIT活用をしていなかったのはなぜでしょうか。「店主が高齢でやり方がよくわからない」「忙しくて手が回らない」「そもそもITのことを全く知らなかった」事情は色々ありそうです。

このケースで、別にB店が怠けているとは限りません。普段から工夫を凝らしたメニューで絶品の中華を作るお店かもしれないし、朝早くから仕入れに出かけて、夜遅くまで営業していたり、接客をめちゃくちゃ丁寧にしている良いお店かもしれません。

しかし、それもこれも来店しなければわからないものであれば、余計にもったいないことです。その魅力が十分に伝わっていないからです。

つまり、非対面のコミュニケーションをお客さんととれていないということです。これって、コロナ禍では結構マズイことだと思いませんか?

別に高いお金を出してHPを作れ!と言っているわけではありません。今回のテーマでは、お金を出さなくても、少しばかりの手間だけでできるIT活用として「ここは最低限やっておくべきというポイント」だけ紹介させていただきます。

  1. Google マイビジネス
  2. Yahoo!プレイス
  3. SNS Facebook/Instagram

①Google マイビジネス(超オススメ・絶対やってください)

Google 検索や Google マップなど にお店・企業の情報を掲載できる無料のサービスです。現在、日本では8割弱が検索の際にGoogleを使用し、次いでYahoo!、Bingが使われているようです。昔はYahoo!が国内トップシェアでしたが今は逆転しています。(Yahoo!ニュース見ている人は多いかも!)

その一番使われている検索エンジン・Googleにおける露出はお店のIT活用では絶対押さえたいポイントです。オーナー側がしっかり情報を入力することで店舗の外観、内観、商品・サービスの写真、そして定休日・営業時間も掲載できるのでお客さん目線では、非常に役立ちます。
今では、最新情報としてイベントの告知などもできるようになっています。

Googleマップで「泉佐野 ケーキ」と検索すると…情報豊富で口コミの多いアン・スリールさんがトップに出てきますね。キャラクターなどの特注ケーキも注文できることが写真で伝わります。

お客さん側からの写真投稿や口コミもあるので、どんどん情報が蓄積されていきます。登録の仕方はそれこそ、Googleで検索したらいっぱい出てくるのでそちらをご参照。これに登録すると、簡易の無料HPも作れるおまけつきです。
Googleマイビジネス

②Yahoo!プレイス

こちらもGoogleマイビジネスと同様に、Yahoo!のマップなどに情報が無料掲載できるサービスです。もっとも、こちらのサービスは圧倒的に知名度が低いですが、Googleと合わせて利用すれば、検索エンジンのNo1,2を押さえることになります。掲載後は↓の画像のようになります。
Yahoo!プレイス

泉佐野の隠れた名店「喫茶マインド」やっぱり写真が載ると全然違いますね。「PayPay支払可」の情報もお客さんには訴求しそうです。
Yahoo!地図にはこんな感じで載ります。Googleとほぼ同じですね。

③SNS Facebook/Instagram

IT活用で外せないのがやはりSNS。ニガテな方も多いとは思いますが、しかしHPのない事業者さんの場合は、これらがその代わりの役割を果たすため重要です。

SNSと一口にいってもそれぞれに特徴があります。例えばFacebookは幅広い世代が登録しており、感覚的にはSNSの中では少し年齢層が高めで、利用者数は減少傾向です。一方、若者を中心に人気が広がっているInstagramは20~30代の利用者が多く、利用者数も増加しています。

お店の情報発信では、その2つがオススメです。文章・写真ともにバランスよく投稿できて、拡散力もあるFacebook、写真メインで気軽に投稿でき、つながっていない人でもハッシュタグから投稿を見てくれることもあるInstagramはファンづくり、そして既存のファンへの発信に大いに役立つツールです。

2つも運用するのは面倒!と思われるかもしれませんが、両社は同じ会社のサービスなので連動が可能であり、Instagramで投稿したものがそのままFacebookでもアップできるので一石二鳥です。

その他

自分のお店のHPがない場合、所属する業種組合、団体、商工会議所などが会員を紹介するWEBページを設けている場合があり、そうしたものを積極活用しましょう!泉佐野で言うと、地域のポイントカード「さのぽ」に加盟するとHPや冊子、ケーブルテレビの取材などでお店を紹介してくれます。


以上ですが、コロナ禍で改めて浮き彫りになったのが、情報発信の手段を持たないお店の厳しさです。「テイクアウトはじめました!」「こんなコロナ対策をお店でやっています!」そんな情報を伝えたくても、自前でそうしたメディアを持っていないとお客さんには届きません。

今回紹介したツールをしっかり活用すれば、新しいお客さんにもお店のことを伝えられ、また既存のお客さんにも最新のトピックをお知らせでき、コミュニケーションが可能となるのです。

それぞれ、工夫しながら取り組めば、数カ月で効果を実感できると思います。事例ではわかりやすいため飲食店を多く取り上げましたが、実店舗をもつ一般顧客相手の商売であれば全て共通します。

厳しい状況を打破するために、新しいチャレンジと思って今日からやってみませんか?お店の存続のため、最低限のポイントを押さえましょう!